ボードゲーム、コルト・エクスプレスレビュー

コルト・エクスプレス

 

2016/12/27

・難易度:3
・評価:A
・プレイ人数:2〜6
・日本語版有
・カード枚数:132枚(縦89mm×横64mm)/スリーブ:ポーカーサイズ
・サマリーはこちらから
・盗賊の特性一覧はこちら

 

概要

大体見えているはずなのに、始まってみると全く思った通りにいかず、ピ○ゴラスイッチ的に思いもしない結果にはまっていくはちゃめちゃなゲーム、それがこのコルト・エクスプレスです!!

 

ちなみに、2015年のドイツゲーム大賞作品です。
何より見た目が面白いです。

 

6人用でセットアップするとこんな感じ。
 
列車ができあがります!
あ、これは忘年会2次会の時のなので、おつまみや酒が転がってますが、お気になさらずに。

 

見た目はばっちりですが、大きさの関係でちょっとコマは動かしにくいですかねー

 

あと、この写真にはないですが、無駄にサボテンや山とかのオブジェクトがあったりします。
これらはゲームに一切関係ないんですね……
無駄な……、素晴らしいこだわりを感じますね!

 

で、どういうゲームかというと、プレイヤーは盗賊となり急行列車の客から金品を奪ったり、敵盗賊を撃ちまくったりしてお金を稼いでいくゲームです。
しかーしこの盗賊達、優秀過ぎるためか、はたまたぺっぽこなのか、行動計画がほぼ筒抜けなのです!
はい、ここテストに出ます。必ず抑えておきましょう。
じゃないと、ピタ○ラされますよ!

 

どういうことかというと、アクションカードを手札から順に出していくのですが、指定の無い限り表向きに出すんですね。
だから、誰がどう動こうとしているか予想ができるのです。
でも、トンネルのイベントでは裏向きで出したりします。
これが場を引っかき回すことになっていきます。
すると思いもよらぬ結果になって、なぜか蜂の巣にされたり、殴るつもりが逆に全然関係ない人に殴られたり……

 

ゲームの流れとしては大体上の通りですが、もう少し細かくいくと、

 

T:自分のアクションカードの山札をシャッフルし、6枚引いて手札にする。
U:手札から順に1枚、全員共有の場に出して重ねていく。もしくは山札から3枚補充。
V:ラウンド毎の規定回数、Uを行ったら、Uでできた全プレイヤーのカードが入り交じるカードの山を順番を変えずに裏返し、上から順に解決してく。

 

これを5ラウンド繰り返します。

 

アクションカードの内容はサマリーに詳細を載せていますが、大まかに説明すると、

 

・前後のいずれかの車両に移動する。
・上下に移動する。
・保安官を移動させる。保安官に見つかると撃たれ、さらに屋根に逃げなければならない。
・他のプレイヤーを撃つ。
・他のプレイヤーを殴り飛ばしてお宝を落とさせ、1車両分移動させる。
・自分の居る場所に落ちているお宝を拾う。

 

この6種類です。
他のプレイヤーを撃つという行動、これが厄介。
撃たれると弾丸カードが山札に混じっていきます。
弾丸カードは手札に来てもなんの役にもたたず、行動できる幅が減っていくわけです。

 

上記の6種で、動き始まって修正がきくのが、前後のいずれかに動くか保安官を移動させるかで、あとは大きな修正はできません。
裏向きに出されたカードの内容は動き出してからでないと分からないので、ここでミラクルが起こったりするわけです。

 

例えば、
あるプレイヤーが動く>動いた先で他の人に殴り飛ばされ、金を落とす>飛ばされた先に保安官がいて、弾丸を受けて屋根に飛ばされる>撃たれるはずじゃなかったのに他プレイヤーから撃たれる>さらに他のプレイヤーから撃たれる>へこむ

 

とまあ、こんな感じに。
その様は、まさにルートを綺麗に流れはまっていくピタゴラ○イッチかのごとく!

 

そして、2016年度仲間内忘年会2次会でほんの5時間ほど5人コルト・エクスプレスをやり続け、そこで生まれた名言がこちら。
「体重が倍になる」
仲間の1人が1手行動をみすったせいで、1ラウンド目っから集中砲火に合い、10枚の山札が20枚になった時に言い放った言葉です。
重いですね、色々と……

 

ちなみにこうなると、手札は大体こんな感じになります。
 
アクションカードが2枚しかないとか(笑)

 

さて、このゲームにはもう少し戦略的なゲームができるようにと上級ルールがあるのですが、正直なところ仲間内では大不評。
通常ルールではカードはラウンドをまたいで持ち越せないのですが、上級ルールではそれがきるようになります。
山札も、無くなったら捨て札をシャッフルして山札にするという仕様になります。

 

しかし、受けた「弾丸カード」をデッキの上に置くというルール、これが良ろしくない。
これによって、山札からカードを引くアクションを選ばなくてはいけない回数が多くなり、ゲームが停滞してしまいます。
ドミニオンの呪いを受けたら捨て札置場に、みたいに弾丸カードも捨て札置場に置くという形にすればもっと面白くなるかもしれませんが、試してません。
だって、通常ルールで十分に面白いんですから!

 

まあ、このコルト・エクスプレスは戦略的なゲームではなくパーティゲームだと思いますので、わーわー騒ぎ、みすを罵り、ピタ○ラを大いに笑うで十分なのです。

 

収納はというと、手を加えることは何にも無く、綺麗に列車も収まるようになっています。
カードをスリーブに入れても問題なしです。
こんな感じに。
 
カードを横に立てて、保安官用の弾丸カードを違う枠にでも分けて入れればOKです。

 

というわけで、さあみなさん、れっつピタゴ○!