ボードゲーム、フレスコレビュー

フレスコ

 

 

・難易度:3
・評価:A
・プレイ人数:2〜4
・日本語版有
・カード枚数:18枚(縦66mm×横44mm)/スリーブ:ミニユーロサイズ
・サマリーはこちらから
・拡張3種のサマリーはこちらから

 

概要

このレビュー書く1週間前に、初プレイ。
しかも、2年くらい眠らせていたという……
なんとなく、サマリーを何度か作ろうと手をつけてたものの、ルールを読んだだけではこのワーカープレイスメント系(簡単に言うと、コマを配置してそれを基準に相手と競合しながらアクションをしていくゲーム)に面白さをあまり感じられず、中途半端にしてました。
しかーし、プレイして激しく後悔。なんでこんな面白いゲームを2年も眠らせてたんだーーーー……

 

どんな内容かといいますと、フレスコ画家となって自分は親方となり、弟子をこき使い、顔料買い付けや調合、バイトに大聖堂のフレスコ画を修復、あとは弟子のご機嫌取りをしていくゲームです。

 

もうちょっと詳しく書くと、まず、弟子の起床時間を決めます。
決める順は、その時の点数が低い人から始めます。
これがかなり重要。
その理由は、次の第2フェイズがアクションの塊になっているのですが、この行動順はこの起床時間で全て決まるからです。

 

・早起きメリット
 自分より起床時間の遅い相手より、先に動ける。(最重要)
・早起きデメリット
 顔料の購入費が高くなる。
 弟子の機嫌が悪くなり、最悪逃げ出す。(アクション可能回数が減る)

 

・遅起きメリット
 顔料の購入費用が安い。
 弟子の機嫌が良くなり、スタンドを呼び出せる(緑の奴談)。(アクション可能回数が増える)
・遅起きデメリット
 とにかく何をやるにも後手になる。

 

メリットデメリットがちょうど真逆です。
3戦やってみんなが途中から言い出したこと、ゲーム途中で点数を上げたくない、です。
重要なときに早起きが選択できないと、そのラウンドのいくつかのアクションを無駄にする可能性があるからです。

 

ちなみにこのゲーム、基本セットの中に拡張が3種入ってます。
でもこの拡張、どちらかというと段階を踏んで難易度を上げていく感覚で、3種入れて完成形という感じでしょうか。
初めてやる場合でも、拡張1の「肖像画」は入れた方がいいと思います。

 

なぜかというと、拡張全く無しだと、最終ラウンドタイミングがフレスコ画の修復されていない区画が6箇所以下になった場合で、初めてだと中々修復に踏み出せなかったりして、だらだらと長引く可能性があります。
でもこの「肖像画」を入れると、最終ラウンドタイミングがフレスコ画6箇所以下に加えて、必ず9ラウンドで終了するという制約が付きます。
これにより、初めてやった時から修復に向かわなければいけないという感じになります。

 

さて、初期状態はこんな感じ。

これは初めてやったときのセットアップで、上記の通り拡張ルールの「肖像画」だけが入ってます。
左下のカードがそうです。

 

ゲームが進んで最終形態はこんな感じ。
 
ほぼきれいに修復できてますね。
僕は青で、2位でした。
緑の奴の独走状態……

 

ゲーム中は、向かいの親方はいつも弟子を早起きさせて鬼の親方だ、とか、
横の親方はいつものっそり起きてくる、とか、
あーでもないこーでもない、あれはこう、これはこう、つまり、手詰まる…… 
あーうるせい、独り言多いわ!
みたいな、そんな楽しい会話の飛び交う面白いゲームです!