ボードゲーム、キーラルゴレビュー

キーラルゴ

 

2017/6/26

・難易度:3
・評価:A
・プレイ人数:3〜5
・日本語版無
・カード枚数:130枚(縦89mm×横57mm)/スリーブ:ボードゲームサイズ
・サマリーはこちらから

 

概要

春と言えば花見。夏と言えばサルベージ!
これからの季節にぴったりなこのゲーム、キーラルゴをご紹介!

 

どんなゲームかと言うと、バイトして小銭を稼ぎ、ダイバー雇ってダイバーの装備を整えて、海に潜ってお宝をゲットしたりクラーケンに食われたりするゲームです。

 

不穏な一言、「クラーケンに食われる」……

 

海には魔物が住んでいるのです。
何の調査も装備もなく海に潜るなど、危険極まりない行為!
皆さんも一度は経験ありますよね、海の魔物に襲われた経験。
もちろん僕もありますよ!
クラー……クラゲはいかんです……
足をクラゲに刺された時の痛さといったら……

 

……はい、話戻します。

 

で、広げるとこんな感じ。

ボードの周りにあるカードが、サルベージできる場所となっており、色が濃いカードになれば深い場所となり、酸素を送るためのホースの装備が必要になります。
すでに写真のダイバーはフル装備です(笑)
ちなみに、ダイバーは全員個別の絵になってます。
旧版は同じだったみたいですね。

 

あ、お金はレルムコインを使ってます。
紙幣が入っているのですが、紙幣って重なってるのに気付かなかったり、さすがにスリーブとかに入れないのですぐへたってきたりしてしまうのが悩ましいです。
このゲームの紙幣は、こんな感じ。

紙幣ごとに絵柄も違っていて、悪く無いんですけどね。

 

で、流れとしては、
T:午前と午後に行うアクションを決める。
 全員同じアクションカードを持つので、その中からやりたいアクションを2つ選んでおきます。
U:午前のアクションを順に行っていく。
V:午後のアクションを順に行っていく。
こんな感じで、流れはとっても簡単。

 

できるアクションの内容は、
・難破船の捜索:海に潜って財宝を漁ります。
・イルカショー案内:バイトして小銭を稼ぎます。選択ルールで特殊カードを入手もできます。
・酒場:ダイバーを雇う、歴戦のダイバーにお金を握らせて1つの海の山の内容を見る、お金を渡して泥棒に他のプレイヤーの財宝を盗んできてもらう、の3種を1つずつ行ってもよい。
・ダイバーズショップ:ダイバーの装備を2つまで帰る。
・マーケット:財宝を売れる。ゲーム終了時に手持ちの財宝は清算されるが、最低価格での売却になってしまう。
この5種です。

 

厄介なのは、酒場とショップは、他のプレイヤーと行動が被ると雇ったり買ったりする値段が高くなります。
マーケットでは、その行動を行った人数で売る財宝の価値が変化します。

 

そうして装備や情報を得て、いよいよ海へダイブするわけです。

 

浅瀬は危険はないですが、財宝もしょぼしょぼです。
中深場、深場には海の魔物が出てくる可能性があります。
もし銛を持たずにクラーケンに出会ってしまうと、そのダイバーは海のもずく……もくずになってしまうのです!!!
その分、取れる財宝の質も良くなっていきます。

 

安全に財宝を集めていくのか、それとも危険を顧みず深場を攻めるのか、その選択はあなた次第なのです。

 

そんなこんなで、最終的にお金を一番稼いだプレイヤーが勝者となるわけです。

 

さて、このゲームでもいつものメンバーによる名言が生まれました。
それがこちら。

 

「男なら黙って素潜り」

 

この発言は誰かが海に潜るとき、銛を持たずに中深場よりも深い所に特攻するように煽る時に生まれた名言。
クラーケンに食われる可能性を顧みずに、男なら銛なんて持たずに突っ込めと。
そして喰われてしまえと!

 

もう一つの名言がこちら。

 

「重りと共に沈め」

 

重りを持っていると、普通なら海域のカードを1枚しかめくれませんが、その重りを捨て2枚目をめくることができます。
深場とかで一気に質の良い財宝を獲得するために使うと良いのですが、それはクラーケンを引く可能性もあるわけで……
つまりこのセリフ、深場に潜って重りを使ったあげく、クラーケンに襲われることを祈る言葉なのです!
重りを使ってやられると、財宝も一緒に沈むことになりますので。

 

海に挑み一攫千金を目指すもよし、相手のダイバーが海に沈むことを祈るのもよし、そんな楽しいゲームです!