ボードゲーム、ノートルダムレビュー

ノートルダム

 

2017/4/30

・難易度:3
・評価:A
・プレイ人数:2〜5
・日本語版無 旧版、10周年記念版「ノートルダム17」がある
・カード枚数:60枚(縦91mm×横59mm)/スリーブ:ユーロサイズ
・サマリーはこちらから
・アクションカード、人物カード一覧はこちらから

 

概要

その選択、本当に自分だけが有利? それとも誰かを助けてる?
そんなゲーム、ノートルダムをご紹介。

 

というのも、各プレイヤーは同じ内容の9枚のカードを持つのですが、ラウンド毎に3枚ランダムで引いて1枚取って隣に回すという、ギャザリング経験者ならやったことがあるであろう遊び方、ブースタードラフトが使われているのです。

 

なので、自分はこれが欲しいと1枚取って回した残りのカードが、他のプレイヤーにとっては非常に重要、なんてことが起こるわけです。
特にこのゲーム、同じ行動を重ねると、その場所での効果が強くなっているというシステムなので、回したカードが相手の決め手になってしまうこともしばしば……
とはいえ、自分がやりたいことを進めないと勝てないし……
こんな感じのジレンマが起こります。

 

流れとしては、
T:自分の山札から3枚引き、1枚取って残りを隣に渡すを繰り返す。
U:3枚になった手札を各プレイヤー1枚ずつ使い、さらにもう1枚使って、残りの1枚は捨てる。
V:人物カードをお金を払って使う。人物カードは、特殊能力を持っている。
W:ペスト判定を行う。
上記T〜Wを9回繰り返して、ゲームは終わります。
名声点を一番稼いだ人が勝ちです。

 

ブースタードラフトに加え、このゲームのもう一つの特徴、Wのペストがとっても厄介。
Vの人物カードに書かれているネズミの数分、ペストトラックのマーカーが全プレイヤー進んで行き、9マス目を越えてしまうと2点失い、さらに影響マーカーが1つ減っていくという。

 

これは、各プレイヤー共通のカードと人物カードで抑えることができますが、時にはどうにもならなくなることも……
影響マーカーを増やすにも手番が必要なので、マーカーが減ると手番を無駄に使ってマーカーを再度取らないといけなくなります。
まあ、後半はそれも無視して突き進んだ方がプラスになるという状況もあるので、退くか退かざるべきかの判断はその時にならないと分かりません。

 

さてこのゲーム、個人ボードが非常に面白い形をしています。
こんな感じ。
 

 

不思議なこのボード、プレイ人数によって使用する中央のタイルの形にしっかりと組み合っていくのです。
・3人用
 

 

・4人用(2人用ルールでも使用)

 

・5人用
 

 

文系の僕には思いつきもしないこの形。
一種の芸術ですよ。

 

ちなみに、僕の持つ旧版に加え、10周年記念版「ノートルダム17」が発売されています。
こちらは18枚の追加人物カード(9枚は「アレアの宝箱」というプエルトリコなど、他のアレア製品の拡張も込みのものにあったもの、残り9枚は新規)がありますが、僕は旧版しか持っていないので、サマリーは旧版基準の人物カードのみの紹介となっていますのであしからず。

 

収納に関しては、この旧版では特に手を加える必要もありません。
小物を袋に分けておくといいくらいですね。