ボードゲーム、ストーンエイジレビュー

ストーンエイジ

 

2017/2/26

・難易度:3
・評価:A★(好みが分かれる)
・プレイ人数:2〜4
・日本語版無
・カード枚数:45枚(縦91mm×横59mm)/スリーブ:ユーロサイズ
・サマリーはこちらから
・アクション場所の詳細、文明カードの詳細はこちらから

 

概要

石器時代に、狩りをしたり木を切ったりレンガを切り出したり石を切り出したり、金塊をたまたま拾ったりして自分の村を発展させていくゲームです。

 

評価をA★(好みに左右される)としたのは、材料調達はサイコロの目にゆだねることになるからです。
サイコロを使った運寄りのゲームは、好みが分かれると思います。
ちなみに自分や仲間内は、サイコロ大好きなので問題無しです!

 

セットアップすると、こんな感じ。
 

 

食料は紙のチップですが、木、レンガ、石、金は木製です。
 
左上:木 左下:レンガ 右上:石 右下:金
となってます。
他のゲームでは素材はキューブで色違いとかありますが、これは形にもこだわりがありますね。
金なんて金塊ですよ。
これを村人はラッキーって言って持って帰ってくるわけですよ。

 

サイコロを振るためのカップは皮製で、サイコロももちろん木製。
 
いい雰囲気です!
最大7個のサイコロを一度に振る可能性があるので、こういうカップがあるとサイコロを振った時に散らばらなくて非常に良いですね!

 

で、ゲームの流れとしては、
T:村人駒を材料集めや道具作り、建物やカードを取りに向かわせる。
U:配置した駒を解決する。
V:村人に食料を与える。
と、こんな感じです。

 

Tで好きな数の村人をそれぞれの場所に派遣しますが、木とかレンガを採る時はその人数が大きく採れる数に関わってきます。
というのも、Uで駒の場所でのアクションを解決する時、材料採取では派遣人数=サイコロの数となり、それぞれ1つ採るためにはサイコロの目いくつ必要というのが決まっています。
食料ならサイコロ目2につき食料1つ、木は3で1つ、レンガは4で1つ、石は5で1つ、金は6で1つとなっています。
石や金を採るのに1人で向かっては、手ぶらで帰ってくる可能性が大なわけです。

 

なので、サイコロの目を村人のやる気に見立てて想像すると面白いです。
あのプレイヤーの村には、いつも1人で狩りに行くのに、安定して1つか2つの食料を持って帰ってくるベテランハンターがいるかと思えば、たまに新人が向かって何も持って帰らなかったり、また他のプレイヤーの村には1人で金を取りに村人を向かわせたら、さらっと川で金塊を拾ってきたり……
はたまた4人くらいで木を切りに行ったにも関わらず、2つしか持って帰ってこなかったり……
おおいうちの村人、一体何人さぼってんねーんとかなるわけです。

 

ラウンドの最後にVの食料を村人に与えます。
村人1人につき食料が1つ必要で、これがないと他の材料を食料に1対1で変換して対応するか、飢えさせるかします。
食料が足りないと、点数がすぐさま-10点となります。
後で書きますが、ちょっとここに改善の余地があるように思います。

 

とまあ、そんな各村の村人事情を突き合うのも、このゲームの楽しみの1つではないでしょうか。

 

で、ちょっと気になる所もいくつかあります。
他のプレイヤーの最終点数がどうなっているか、ゲームが終わるまでほとんど分かりません。
得点は建物とカードでほぼ決まりますが、カードは伏せてしまうから、なんだったかなんて全部覚えてられません。
うっすらと、ああ、あの人はあの系統を揃えているな、程度の予想しかできないので、なんとなく妨害しておくかな、とか考えるくらいです。

 

あと、食料問題ですが、食料を採らず払わずで村人を飢えさせ続け、木とカードしか取らないという戦法でも結構点数が伸びてしまうのが少々問題かなと思いました。
ゲーム中に得点になるのは建物を取った時だけで、カードの得点はゲーム終了後のためいくらゲーム中に得点が支払えなくてもいいのです。
ルールブックに点数が払えない場合が書いていないので、そういうことなんだと思います。
ここに制限を設けるなら、点数が払えないなら村人が1人いなくなる、とかやるといいのかなと感じました。

 

もう一つ、石や金はゲーム中盤まで使われないことが多いです。
というのも、カードは食料以外のどの材料で払ってもいいので、木を取っているだけで事足りてしまうことが多々あります。
中盤から建設ラッシュになって、ようやく石や金を使って建物を建てようということになります。
カードによって強さが違ったりするので、特定のカードを取るときは規定の材料を追加で払う、とかでもいいように思いました。

 

というような気になる所はありますが、わいわいと遊ぶには十分面白いゲームです!

 

さて最後に収納ですが、もともと仕切りがあったりして特に箱を切ったりする必要はなく、きっちり収まります。
 
こんな感じです。
建物タイルは袋に入れていませんが、この上にメインボードや個人ボードを乗せるので、問題なく収まっています。